占いとの向き合い方

日本では神頼みやおまじないが進化して現代の占いへと変わっていきました。そこに西洋文化や東洋の文化が加わり、占星術やタロット、風水といった現代の占いへと変化していったのです。今では定番の占いとなった星座占いですが、これは生年月日をもとに占う占星術が元になっています。この星座占いでは、様々なことが書かれています。例えば「あなたはとても優しく、人の不幸への強い同情心を持ち、心の中に幸福を求める傾向がある」と書かれていればどうでしょう。まったくもって外れている!と言える人はどれほどいるでしょうか。全部ぴったり当てはまる!とは言えなくても、言われれば確かに家族や友達には優しいつもりだし、悲しいことがあれば自分も悲しくなるし、いつでも幸せになりたいという思いは少なからずある…そう思うとこの占いもなかなかあたっているな、そう思いませんか?
このくらいの簡単なものなら誰にでも当てはまる無難なコメントの方が多いです。そのため、誰でも当たってるかもという気持ちになります。なので特にあれ?と思う部分もなく読み進められ、全体的にあたっているという印象になるのです。
しかしそれでは何のために占いをしているのかわかりません。

占いに頼りたいと思うときというのは、急いで判断しなければいけないのに情報が不足していたり、問題が複雑すぎてどう判断していいのかわからないといった時でしょう。その時に信頼のできる人、例えば家族や友人などに相談できればいいのですが、相談ができない、気持ちがモヤモヤしている、第三者のはっきりとした意見が聞きたいという時には占いに頼ってもらうのが一番かと思います。その時に万人向けの結果を出されても納得はし辛いのではないでしょうか。

占い師に相談することで、自分の悩みに適したはっきりとした結果を受け取ることができます。とはいえ、それにしても占いが当たるというのはなんとなくあたっているような気がするという自分の判断です。なるほど、と思った部分ほど印象が残りやすい占いですが、否定的なことを言われたからもうダメ、という考え方が一番良くないです。占いにおいて大切なことは、なるほどと思えるいい部分は素直に受け止め、否定的な部分に関してはどうしたら改善できるのか、回避するにはどうしたらいいのかと納得した上で自分の行動を考えていくことです。
例えば、夫婦仲を占い、相性は良くないと言われた人がいます。良くないからこそこれから良くしていけるように、二人でいろいろ協力し合い、今まで以上に仲を深める努力を心がけるようにしていったそうです。このように良いことはしっかりと受け止めて、悪いことは改善していくつもりでアドバイスを聞き、占いは参考程度にとどめておく。この気持ちが占いを受ける上で大切なのだと思います。

私も占い師としてたくさんの人を占ってきています。多くの人を占えるのは良いのですが、占いにのめり込んで占いの結果を全て真に受けてしまうにはなるべく信じすぎないように、適度に付き合えるように忠告しています。占いを頼ってもらうのは嬉しいことですが、頼りすぎて自分の判断ができなくなることは占い師も望んでいません。しっかりと結果を受け止め、自分で行動してもらう、これが私たち占い師の望むところです。